顕生代について
地球の歴史は大きく「先カンブリア時代」と「顕生代」に分かれて、顕生代の方が新しい時代です。
顕生代は次のように3つの時代に分類されます。
顕生代の主な出来事と代表的な生物
古生代
顕生代のうち、約5億4100万年前から約2億5200万年前までを表す地質時代を古生代と言います。
古生代の環境は前半は温暖で、後半は寒冷でした。
- 海での爆発的な生物の多様性の発生
- オゾン層の形成からの生物の陸上進出
- シダ植物による大森林の形成
- 酸素欠乏による大量絶滅
海での爆発的な生物の多様性の発生
古生代の最初の時代、カンブリア紀の海は温暖な気候ということもあり、酸素濃度が上昇しました。
この時、誕生した代表的な生物は・・・
そう。三葉虫(サンヨウチュウ)です。三葉虫は古生代を代表する示準化石になります。
このとき誕生した多様な動物群を化石群が発見された地名をとって、澄江動物群やバージェス動物群といいます。
※澄江は(チェンジャン)と読みます。
この時代から生物間で食う食われるの関係が始まりました。
オゾン層の形成からの生物の陸上進出
酸素濃度の上昇により、大気圏にオゾン層が形成されます。
紫外線は生物にとって有害でした。そのため、オゾン層が形成されるまでは地上で生き物が生活して繁栄するのは難しかったと考えられています。
ここから生物の陸上進出が始まります。
ちなみに最初に陸上進出した植物として有名なのがクックソニアというシダ植物です。
最初に陸上進出した動物は昆虫ですが、脊椎動物だと両生類のイクチオステガが有名です。
シダ植物による大森林の形成
陸上に進出した植物は大繁栄を迎えます。
べらぼうに繁栄した植物により、地球の酸素濃度は上昇しました。
あれ1mくらいあるから大半の人は恐怖を感じると思うよ
このとき繁栄した植物は主にシダ植物なのですが、繁栄した分、大量の遺骸が地中に埋没して石炭を形成します。
そのため、この時期を石炭紀と言います。
※ このとき繁栄したシダ植物としてロボク、リンボク、フウインボクが有名です。
古生代末の大量絶滅
古生代の末には大量絶滅が起きます。
古生代末に発生した海洋での酸素欠乏現象を酸素欠乏事件(海洋無酸素事変)などと言われています。
中生代
中生代とは顕生代のうち、約2億5200万年前から約6600万年前までを表す地質時代です。
中生代は暖かい気候だったので海水面が上昇して、大陸棚の面積が広がったと考えられています。そのため海の生物のアンモナイトが超絶大繁栄しました。(アンモナイトは中生代の代表的示準化石です)
中生代は3つの「紀」に分かれていて、順番に並べると三畳紀(トリアス紀)、ジュラ紀、白亜紀です。細かい内容を覚えるのは大変なので、まずは「大型爬虫類の恐竜の繁栄」「暖かい気候で大陸棚が広がることによりアンモナイトが大繁栄」「巨大隕石の衝突がきっかけによる大量絶滅」これくらいをキーワードとして覚えておいたらいいと思います。
- 大型爬虫類の恐竜の繁栄
- 暖かい気候で大陸棚が広がることによりアンモナイトの大繁栄
- 巨大隕石衝突がきっかけの環境激変により大量絶滅
新生代
新生代とは顕生代のうち、約6600万年前から現在までを表す地質時代。
新生代は哺乳類や被子植物が繁栄しています。後半に登場した人類は現在、世界中で繁栄しています。
新生代は3つの「紀」に分かれていて、順番に並べると古第三紀、新第三紀、第四紀です。細かい内容を覚えるのは大変なので、まずは「温暖な気候から寒冷な気候へと変化して、現在は氷河時代にあたる」「被子植物が多様化した」「哺乳類が繁栄した(人類の誕生)」これくらいをキーワードとして覚えておいたらいいと思います。
- 温暖な気候から寒冷な気候へと変化した
- 被子植物が多様化
- 哺乳類が繁栄
- 人類の誕生
- 氷河時代突入