日本周辺で発達する高気圧
日本の天気は季節ごとに大きく変化します。
季節ごとに気候が大きく変化する要因として、その時にどんな高気圧が発達しているのかを、しっかり考える必要があります。
この図をみると高気圧から空気が外側に流れていくことがわかります。
そのため、日本のを覆っている空気は周辺で発達する高気圧から送られてきます。
うさぎさん
高気圧の空気が暖かかったら日本は暖かい空気に覆われるってことだね
空気塊くん
そう。夏は南の海で北太平洋高気圧が発達するから、北太平洋高気圧の持つ暖かく、湿潤な空気が日本を覆うことになるんだ。
うさぎさん
だから日本の夏は暑くてジメジメするんだね。
空気塊くん
そのとおり。
そして、冬は大陸で高気圧が発達するので、乾燥した空気が日本を覆うよ
そして、冬は大陸で高気圧が発達するので、乾燥した空気が日本を覆うよ
うさぎさん
だから日本の冬は寒くて乾燥しているんだね。
冬の天気
シベリア高気圧
冬型の気圧配置
冬は日本の西側で高気圧が発達して、東側で低気圧が発達します。
この気圧配置を西高東低といいます。
うさぎさん
西高東低。聞いたことある!
空気塊くん
この気圧配置になると、冬らしい気候になるよ。
日本海側では雪が降り、太平洋側では乾燥した晴天になります。
空気塊くん
日本海側で降る雪の源は、日本海で蒸発した水蒸気だよ
冬の天気のまとめ
気圧配置 | 西高東低 |
主な高気圧 | シベリア高気圧 |
季節風 | 北西 |
天気の特徴 | 日本海側では雪、太平洋側は乾燥して晴天 |
空気塊くん
冬型の気圧配置(西高東低)になったら、冬らしい気候になるよ
春の天気
シベリア高気圧が弱まることにより、春になります。
春は偏西風の影響を大きく受けて、移動性高気圧と温帯低気圧が交互に西から東に移動していきます。
そのため、日本の天気は周期的に変化します。
空気塊くん
この周期的というのが春の天気のキーワードだよ。
うさぎさん
高気圧に覆われると晴れて、低気圧に覆われると雨が降るね。
うさぎさん
西から東に動いているね
空気塊くん
偏西風に流されているからだよ
温帯低気圧
これが温帯低気圧の図です。
うさぎさん
線みたいなのが伸びているね
空気塊くん
これを前線というよ
温帯低気圧の特徴は暖かい空気と冷たい空気の境界があるということです。
空気塊くん
暖かい空気と冷たい空気の境界が前線だよ
暖かい空気と冷たい空気がぶつかると暖かい空気が上昇します。
うさぎさん
暖かい空気のほうが密度が小さいから上昇するんだね。
空気塊くん
「上昇気流が発生する」=「雨が降る」だから、前線では雨が降るよ
梅雨の天気
空気塊くん
梅雨といえば・・
うさぎさん
雨だね
梅雨はオホーツク海高気圧と北太平洋高気圧が両方発達することによって、異なる性質の空気が衝突することによって発生する現象です。
この2つの高気圧の空気がぶつかり合う場所は停滞前線と呼ばれる前線になり、あまり動かず同じ場所で雨を長い期間降らせ続けます。
うさぎさん
梅雨はどうやって終わるの?
空気塊くん
夏が近づくことで北太平洋高気圧が勢力を増して、梅雨前線を北上させるよ
うさぎさん
だから南の地域から梅雨明けするんだね
夏の天気
夏は北太平洋高気圧が発達します。
北太平洋高気圧は暖かく湿った空気の塊なので、日本の夏は暑くてジメジメします。
うさぎさん
だから日本の夏は蒸し暑いんだね
空気塊くん
しかも水蒸気は温室効果ガスだから、ジメジメしている夏は温室効果で気温が下がりにくく、熱帯夜になることも多いよ
夏の天気のまとめ
気圧配置 | 南高北低 |
主な高気圧 | 北太平洋高気圧 |
季節風 | 南(冬に比べて弱い) |
天気の特徴 | ジメジメして暑く晴れた日が多い。夕立や雷が発生することもある。 |
秋の天気
秋の天気は春と同じように周期的に変化することが特徴です。
うさぎさん
周期的に変化するってことは移動性高気圧と温帯低気圧だね
空気塊くん
そうそう
日本の天気まとめ
日本の天気は発達する高気圧と低気圧によって決まります。
うさぎさん
だから天気図では気圧配置を表すんだね
空気塊くん
発達する高気圧から空気が流れてくるから、高気圧がどんな性質かを理解することで日本の気候がどうなるかを理解できるよ