学べる地学

地球の形の調べ方

地球の形は?と聞かれたら

おそらく

ボールの形!球形!

という答えが返ってくるでしょう。

でも小学生くらいの子供に

なんで?

と聞かれたら、どう答えますか?

きっと言葉に詰まる人もいるのではないかなと思います。

そこで今日のテーマは、地球が球形であることを証明しよう!です。

地球を宇宙から初めて観測したのは誰かご存知ですか?

ユーリ・ガガーリンです。
この人は1961年、ボストーク1号に乗って人類で初めて宇宙へ行きました。すごい人です。

つまり、1961年に人類は直接地球をみて、球形であることを実際に確かめることができました。

でも、実際はそれよりもうんと以前から人類は地球が球形であることを知っていたのです。

では、いったいどれくらい前でしょうか?

うんと以前というのは、紀元前3~400年頃まで遡ります。

ものすごく昔ですね。この当時はもちろん地球1周すらも技術的にできない時代です。

この時代のギリシャにある人物がいました。

その人物の名前はアリストテレスです。

アリストテレスは地球がどのような形であるのかに疑問を持ちます。

けれどこの時代では宇宙から地球を見ることはできませんし、地球をくまなく歩いて形を調べることもできません。

ならばどうやって地球の形を調べたのかというと、シルエットに着目します。

夕方、道を歩いていたら、影が道に映ることがありますよね。この影は自分の体のシルエットを表しています。

アリストテレスは地球の影を見ることができたら、シルエットから地球の形がわかるはずであると気づきます。

地球の影が見える天文現象が1つだけあります。

それは月食です。

月食とは、満月のときに月が地球の影に隠れる現象です。

月を隠す地球の影はいかなる時も丸い形をしていました。1回の月食の影だけではたまたま角度的に丸い影になることもありますが、いつも丸い形の影を作れるのは球体しかありません。

そこからアリストテレスは地球の形が球形であることを科学的に証明したのです。

補足
地球が球形であることの、ほかの証拠も書いておきます。

・水平線から船が陸に向かって近づいてくるとき、船の上部から姿を現す。

・南北に移動すると、星の角度が変わる。

などなど

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