楽しむ地学

【読書感想】宇宙に命はあるのか:人類が旅した一千億分の八

うさぎさん
うさぎさん
宇宙兄弟の六太が表紙の本です

前から気になっていまして、いよいよ読むことができました。
結論としては読んで本当に良かったです。

感想

人類の宇宙への思いは遙か昔からありました。天文学が最古の科学といわれていることからもわかります。しかし、宇宙開発という、実際に人類が宇宙に繋がっていく分野の歴史は驚くほど短いです。人類初の人工衛星であるスプートニク1号が1957年と、60年前であることからもわかります。新しい分野に人類が挑戦するためにはイマジネーションが必要です。人類を宇宙開発へと向かわせる、イマジネーションをかき立てたのは、たった150年前の2冊のSF小説でした。ジュール・ベルヌが書いた「地球から月へ」「月世界へ行く」というタイトルの本です。この本はたくさんの人をイマジネーションの虜にして、人類の宇宙開発を後押しする結果となりました。

宇宙には我々しかいないのか?
宇宙を見上げたときにふと思い浮かぶこの疑問。その疑問に対して、現在の人類はどこまでわかっているのか?何がわからないのか?
その答えを、第一線で活躍する技術者である著者が、それこそ、読み手がワクワクする言葉で綴ってくれています。

普段の生活で、自分の生活に忙殺されすぎているのかもしれない。宇宙はとても広く、夜になると常に見ることができるのに、いつの間にかゆっくり宇宙を見ることが少なくなっているのかもしれない。
この本は、そんなことを教えてくれて、宇宙を見ようという気持ちにさせてくれます。

空気塊くん
空気塊くん
太陽系の中に生物がいるかもしれないと話題だよ
うさぎさん
うさぎさん
どういうこと?

太陽系の中にも生物がいるかもしれない可能性がとても高まってきています。それは太陽系の中に海を持つ天体が発見されたからです。
木星の衛星のエウロパ、土星の衛星のタイタンとエンケラドス。この星たちは表面こそ氷に覆われているけれど、その下には液体の水でできた海が広がっていると考えられています。そして、その海を探査する計画も実際に進んでいます。この話を読んだとき、もしかしたら、今は地球外生命の存在を確認できるチャンスの時期なのかもしれないと思いました。
とにかく、結果が楽しみです。

本の情報

タイトル:宇宙に命はあるのか
副タイトル:人類が旅した一千億分の八
著者:小野雅裕
出版社:SBクリエイティブ
発行年:2018年2月

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