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HR図(ヘルツシュプルング・ラッセル図)

HR図とは

縦軸が絶対等級、横軸がスペクトル型(表面温度)のグラフに、様々な恒星の情報をそれぞれ書き記した図

アンモナイト先生
アンモナイト先生
HR図はこんな感じの図です。
うさぎさん
うさぎさん
3つのグループに分かれているね

右上の星 巨星

グラフの右上は絶対等級が小さく、表面温度が低い星であることを示しています。
つまり、表面温度は低いのにめちゃくちゃ明るいのです。

うさぎさん
うさぎさん
どういうこと
アンモナイト先生
アンモナイト先生
表面温度が暗くても明るいということは、とても大きいってことだよ。
だから名前も巨星というんだ。

左下の星 白色矮星

グラフの左下は絶対等級が大きく、表面温度が高い星であることを示しています。
つまり、表面温度が高いのにとても暗いのです。

うさぎさん
うさぎさん
巨星と逆だね
アンモナイト先生
アンモナイト先生
白色矮星は表面温度の割に暗いので、とても小さい星であることがわかるよ。

左上から右下にかけて 主系列星

グラフの左上から右下にかけては、絶対等級が小さいほど表面温度が高く、絶対等級が大きいほど表面温度が低いことを示しています。
恒星の中では一番多く存在していて、状態も安定しています。

アンモナイト先生
アンモナイト先生
太陽も主系列星だよ

HR図からわかること

  1. 観測した恒星の情報をHR図に当てはめることで、主系列星か白色矮星か巨星かの種類を推定できる。
  2. 星の種類がわかると、絶対等級を予測することができるので、見かけの等級との差異から恒星までの距離を計算することができる
  3. 星の進化について

などなどです。

うさぎさん
うさぎさん
優れものだね
コラム「HR図の名前の由来」

HR図は略さずにいうと、ヘルツシュプルング・ラッセル図です。
デンマークのヘルツシュプルングという人と、アメリカのラッセルという人が、同時にこの形式の図を考案したため、2人の名前をとったこの名前になりました。
ちなみにHR図が作成されたのは1913年だと言われています。

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