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地学基礎教室「雲のでき方」

うさぎさん
うさぎさん
雲ってどうやってできるんだろう?
空気塊くん
空気塊くん
雲のでき方を知るためには、まず雲の正体を知らねければならないよ。

雲の正体

空に浮かぶ雲のことは、おそらくほとんどの人が毎日見ていると思います。
では、その雲は何でできているのでしょうか?

うさぎさん
うさぎさん
水蒸気!!

残念ですが、この答えは違います。
雲が水蒸気でできていると考えている人はとても多くいます。

空気塊くん
空気塊くん
水には氷・液体の水・水蒸気の3つの状態があるよね
うさぎさん
うさぎさん
うん
空気塊くん
空気塊くん
水蒸気は光を通過させてしまうので見ることができないんだ
空気塊くん
空気塊くん
だから目で見ることができる雲は水蒸気じゃないよ
うさぎさん
うさぎさん
ってことは、雲の正体は液体の水と氷なの?
空気塊くん
空気塊くん
そう!
雲は水滴や氷の粒の集まりだよ
雲の正体

水蒸気ではなく、水滴や氷の粒の集まり

水蒸気

つまり空気中で色々あって、水蒸気が水滴や氷の粒に姿を変えて雲ができるのです。

空気塊くん
空気塊くん
ここで大切なのが、水蒸気の性質を理解することだよ。

空気中に含むことができる水蒸気の量には限界があります。この限界の水蒸気の量は飽和水蒸気量と飽和水蒸気圧という数値で表します。

飽和水蒸気量とは

空気中に含むことができる最大の水蒸気の量のこと。
単位は\(g/{m}^3\)(グラム毎立方メートル)

飽和水蒸気圧とは

空気中に水蒸気が最大に含まれているときの、水蒸気の圧力のこと。
単位はhPa(ヘクトパスカル)

飽和水蒸気量と飽和水蒸気圧は対応しています。(どちらかが倍になれば片方も倍になります)

下の図のように飽和水蒸気量も飽和水蒸気圧も気温が上昇するほど量や圧力が増えます

図「気温と飽和水蒸気量(圧)」
空気塊くん
空気塊くん
実際には飽和水蒸気圧を使うことが多いよ

雲のでき方

雲のでき方を説明していくために、まずこのGIFを見てみてください。

うさぎさん
うさぎさん
長っ!!
空気塊くん
空気塊くん
60枚くらいあるらしいよ

雲ができるためには大きく、4つのポイントが存在します。

雲のでき方
  1. 空気塊が上昇する。
  2. 気圧が下がって空気塊が膨張する。膨張することによって空気塊の温度が下がる。
  3. 温度が下がることによって、空気の温度が露点を下回り、水蒸気が凝結する。
  4. 雲ができる。

1、空気塊が上昇する。

2、気圧が下がって空気塊が膨張する。膨張することによって空気塊の温度が下がる。

3、温度が下がることによって、空気の温度が露点を下回り、水蒸気が凝結する。

4、雲ができる。

要点まとめ

空気が上昇したら、雲ができる

空気塊くん
空気塊くん
ちなみに低気圧では空気が上昇しているよ
うさぎさん
うさぎさん
だから低気圧では雨が降りやすいんだね

ちなみに雲は形成される高度や特徴から10種類に分類され、十種雲形と呼ばれています。

十種雲形雲の種類は10種類に分類した十種雲形について説明したページです。...

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