地学基礎教室「水の状態変化」

この記事には新課程に対応した改訂版があります。

NEW地学基礎教室「水と気象」 地球表層の水 地球表層にはたくさんの水が存在しています。 地球表層の水は海・陸・大気にも存在していますが、圧倒的...

地球表層の水

地球表層にはたくさんの水が存在しています。

地球表層の水は海・陸・大気にも存在していますが、圧倒的に海に多く存在しています。
その割合は約97％で、液体として存在しています。

次に多いのは陸地です。
その割合は約3％で、川の水の他に、氷河や地下水としても存在しています。
ちなみに陸の水の約6割は氷として存在しています。

最後に大気です。
大気に含まれている水の量はほんの少しです。水蒸気や雲として存在しています。

そしてここで大切なのは水は、海や陸や大気にずっと存在し続ける訳ではなく、状態変化をしながらそれぞれの場所を循環しているということです。循環している時に雨が降ったりする気象現象に繋がります。

水の状態変化

水には様々な状態が存在しています。
固体・液体・気体です。
水がそれぞれの姿に状態を変えることを状態変化と言います。

状態変化が起きる時、熱が放出されたり、吸収されたりします。この熱を潜熱と言います。
物質が持つエネルギーは固体＜液体＜気体です。
例えば100℃の液体の水と100℃の水蒸気があった場合、水蒸気の方がエネルギーを多く持っています。
そのため、水蒸気が液体の水に状態変化するとき余分なエネルギーが放出されて周囲の気温は上がります。