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ウィーンの変位則

ウィーンの変位則とは

放射エネルギーが最大になる波長と、恒星の表面温度の関係を表した法則

ウィーンの変位則は次の式で表されます。

ウィーンの変位則

$$\large λT=2900$$
λ:最大エネルギーの波長(μm)
T:恒星の表面温度(K)

上記の式から、

表面温度が高いほど、波長は短くなり

表面温度が低いほど、波長は長くなる

ことがわかります。

空を照らす恒星の光を調べてウィーンの変位則を活用することで、その恒星の表面温度を知ることができます。

空気塊くん
空気塊くん
波長が短くなると青っぽい光、長くなると赤っぽい光になるよ

正確にいうとウィーンの変位則は黒体という入射する光を全て吸収する物体のみで当てはまります。ちなみに恒星はほぼ黒体とみなせます。

この発見したのは、ドイツの物理学者のヴィルヘルム・ヴィーンです。
余談ですが、ヴィーンは英語読みするとウィーンになるみたいなので、ヴィーンの変位則ではなく、ウィーンの変位則と一般的に言うらしいです。
高校の地学ではシュテファン・ボルツマンの法則とほぼ同時に習います。

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