感想
宇宙に行きたいですか?
ちなみに私は行きたいです。
宇宙に行くと人生観が変わるといいますが、本当はどうなのか気になります。
でも、私は今のところ宇宙飛行士ではないので宇宙に行くことはできません。
そんなとき、実際に宇宙に行った人の言葉には、どうしても惹かれます。
しかも、宇宙飛行士の方は、人間として魅力的な方が多く、話が面白いです。
そんな言葉が詰まった本が出版されたということは、読むしかないだろうということで、買いました。読みました。
油井亀美也さんの著の「星宙の飛行士」です。
細かいところは後から書こうと思いますが、単純に素晴らしかった。
油井さんが歩んできた人生は、当然ですが油井さんしか語れません。
色々な道を経験して、回り道もしながら、悩みながら、最終的にはそれまでの経験が活かされて、宇宙飛行士になった油井さんだからこそ語れる宇宙や地球の話に、とても感動して思わずじっくりと読んでしまいました。
- 油井飛行士が宇宙で撮った写真が沢山使用されている
- 宇宙に行った人だからこそ話せる内容が詰まっている
- 油井飛行士の幼少期から現在に至るまでの道のりが綴られている
- 「ドキュメント宇宙飛行士選抜試験」を読んでいる人にうれしいサプライズがある
油井飛行士が宇宙で撮った写真が沢山使用されている
Twitterでも話題だったのですが、油井飛行士はISSに搭乗しているとき、宇宙から写真を多く撮っては公開していました。
この本にはそんな、沢山撮られた写真の中から、選ばれた写真が綺麗な印刷で使用されています。
写真だけでも、素晴らしいものばかりなのに、撮影者の油井飛行士が文章で説明もしてくれているので、更によかったです。
宇宙に行った人だからこそ話せる内容が詰まっている
宇宙で人がどんなことを考えて、どんなことがあるのかということは、宇宙に行った人にしか語れません。
宇宙に行ったことがある人はただでさえ少ないので、その経験を語ってくれることは資料としてもとても貴重ですし、読者にとってもこの本を読むことは貴重な体験になります。
宇宙空間での楽しみの話や、宇宙から地球をみて、地球観が変わった話など知れます。読んでとてもよかったです。
油井飛行士の幼少期から現在に至るまでの道のりが綴られている
油井飛行士は、JAXAが行った宇宙飛行士選抜試験を歴代で、最年長で合格しました。
合格までの人生の道のりは、決して宇宙飛行士に向けて一直線ではなかったということが、書かれていました。
油井飛行士にも様々な悩みがあり、迷いながらも飛行士に向けて進んでこられたそうです。
油井飛行士は一見回り道に見えるような道を進みながらも、着実に一歩一歩夢に向かって、歩んでいきます。その道程を、油井飛行士はご自身の名前にもある「亀」という動物になぞって説明されていましが、私はそんな歩み方をかっこいいと思いました。
「ドキュメント宇宙飛行士選抜試験」を読んでいる人にうれしいサプライズがある
私は油井さんには会ったことは無いのですが、以前読んだ「ドキュメント宇宙飛行士選抜試験」という本で、油井亀美也さん、大西卓哉さん、金井宣茂さんが宇宙飛行士に選抜される過程を知っていたので、この3人の宇宙飛行士は陰ながら応援していました。
この選抜試験の中で、候補者10名はみんなであるものを作るのですが、最初に宇宙に行く人がそれを持っていくという約束をします。
その約束を果たしている写真がこの本に掲載されています。
是非片方しか読んでいない人は、両方読んでみてください。
本の情報
タイトル:星宙の飛行士:宇宙飛行士が語る宇宙の絶景と夢
著者:油井亀美也、林公代、JAXA
出版社:実務教育出版
発行年:2019年11月