学べる地学

冥王代

冥王代とは

先カンブリア時代のうち、約46億年前から約40億年前までを表す地質時代。
ざっくり言うと、岩石などの証拠が何も残っていない時代。


アンモナイト先生
アンモナイト先生
この時代に大気と海洋と地面が形成されるよ。
でも、できたてほやほやの地球は今と雰囲気はだいぶ違ったんだよ。
うさぎさん
うさぎさん
へぇー

冥王代はその名前にぴったりですが、何の証拠も残っていない時代です。
なぜかと言うと、地球は形成当初にマグマオーシャンといってマグマの海に覆われていたからです。つまり、地球表面の岩石が全て溶けてマグマになっていました。地球の歴史は岩石や地層、化石などの過去の地球が残した証拠を繋ぎ合わせて推測していくのですが、全て溶けていたため、この時代のものは何も残っていません。(最古の岩石は約40億年前の変成岩です。)

うさぎさん
うさぎさん
じゃあどうやって冥王代の出来事がわかったの?

様々な間接的な情報から推測していきました。
例えば地球内部は層構造になっています。(地殻・マントル・核)
綺麗な層構造になるためには一度溶けないといけないため、地球が以前溶けてマグマに覆われていた。つまりマグマオーシャンが形成されていた。と言うことが推測できます。

うさぎさん
うさぎさん
そうなんだ!

他の出来事も様々な視点で、論理を積み重ねて丁寧に推測しています。

アンモナイト先生
アンモナイト先生
主な出来事をまとめると次のような感じかな
冥王代の主な出来事
  1. 微惑星の衝突を繰り返すことによって原始地球の誕生
  2. 微惑星と原始惑星に含まれていた成分によって原始大気の形成
  3. 微惑星と原始惑星の衝突が繰り返されることと、温室効果により気温の上昇
  4. 気温が上昇することによりマグマオーシャンの形成
  5. 地球の層構造の形成
  6. 地球の温度が下がり、大気中の水蒸気が凝結、大雨が降る
  7. 大雨により原始海洋の形成
  8. 海洋により大気中の二酸化炭素が吸収される
うさぎさん
うさぎさん
今じゃ想像できないくらいダイナミックなことが起きているね

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